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更新日:2021年7月27日
斉衡2年(855年)比叡山の名僧茲覚大師により、文徳天皇の勅願所とする天台宗天岳院として創建されました
≪比叡山功徳院に住み、その弟子3千人といわれた高僧皇円阿闍梨(こうえんあじゃり)が弥勒菩薩の出現を願って嘉応元年(1169年)遠江桜ヶ池(御前崎市)の竜神になった≫という伝説があります。
のちに、浄土宗を改宗した法然上人が恩師皇円阿闍梨をしのび、桜ヶ池を訪れた帰途に立ち寄って歯吹如来像を安置し、天台宗を浄土宗に天岳院を應聲教院に改名したと伝えられ、皇円阿闍梨菩提所、桜ヶ池奥ノ院とも呼ばれています。
また、京都知恩院末、遠江十二支辰巳霊場としても知られ、阿闍梨伝説の縁起書や阿弥陀如来座像などの貴重な宝物が多く伝わっています。
境内には鐘楼堂、愛染明王堂のほか、10万体奉安できる水子地蔵菩提所、のんべえ地蔵堂などが建てられていますが、石段を上がったところにそびえ立つ朱塗りの山門が、ことに寺風を高らしめてきました。
この間口7.8メートル、奥行3.6メートル、切妻造りの8脚門は、寛永3年(1628年)徳川秀忠により静岡市の名刹「宝台院」に築造されたもので、大正7年(1918年)この地に移築されました。
桃山時代の作風を今に伝える貴重な建造物として、昭和29年に国の重要文化財に指定されました。
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