ここから本文です。
更新日:2022年7月8日
菊川市では、平成21年度から中国浙江省紹興県との友好交流を始めました。
平成20年度に静岡県から紹介を受け、交流の可能性について協議したところ、紹興県は、菊川市と同様に産業が発展している点、空港を利用した地域振興が可能である点、陸海空の交通アクセスが良い点など多くの共通点があり、また、歴史や文化の面でも有名で、中国で最初に認定された24の歴史文化都市の1つである事から、経済・産業・文化等様々な分野で交流することが市民の大きな財産に繋がると考え、友好交流を前向きに検討する事にしました。
【中国での紹興県の位置】
紹興県は、中国浙江省東北部の長江デルタ流域に位置し、浙江省紹興市に管轄される人口約71万人の県級行政区(注1)です。
紹興県から上海まで230km、杭州まで45kmで、高速道路、鉄道が整備されています。また、杭州蕭山(しょうざん)国際空港まで23kmの距離で、交通条件に恵まれた地域であるといえます。季候は、海沿いの亜熱帯湿潤気候で日本と同じ様に四季があります。
紹興県の特産品と言えば、中国を代表するお酒「紹興酒」が有名です。黄酒や老酒とも言われ、2400年前から作られているそうです。もともと紹興酒は、女の子が生まれた時に製造し、その女の子が結婚した時に取り出して飲むとされていたため、「女児紅」と呼ばれる事もあるそうです。
【注1】
浙江省(日本でいう道州)の中に、杭州市、紹興市など11市(都道府県)があり、紹興市の中に紹興県など1区、3市、2県(市町村)があります。
浙江省は静岡県と、紹興市は富士宮市と交流しています。
<参考>
古くから紹興酒や絹織物が有名ですが、お茶の産地でもあります。
近年では工業の発展が著しく、特に紡績業が発展し、中国でも有数の経済力を誇る県に成長しています。
紡績業の発展においては、世界最大規模の専門取引市場である「中国軽紡城」があり、数万種類の製品が揃い、1日に10万人以上が来場して取引を行っています。2008年の年間市場取扱高は674.5億元(約9,400億円)にのぼりました。
![]() |
【紹興県の町なみ】
![]() |
【紹興県文化発展センター】
![]() |
【中国軽紡城国際貿易エリア】
![]() |
【明珠広場】
紹興県の歴史は古く、約2600年前の春秋時代には、越(注2)の都があった場所で、当時の王のお墓や復元された建物等多くの文化財が残っており、紹興は「壁のない博物館」と言われています。その他にも、昔から水の郷、橋の郷、酒の郷、書道の郷、名士の郷と賞賛されています。
更に、文化・芸術の分野でも有名で、中国を代表する文豪「魯迅」や書の大家である「王義之」などの出身地でもあります。
【注2】
越(えつ・紀元前600年頃-紀元前334年)とは、春秋時代に中国浙江省の辺りにあった国です。首都は会稽(現在の浙江省紹興市)。隣国の呉とたびたび争い、一時は呉に支配されるが、越は呉への復讐心から力を蓄え、紀元前473年に呉を滅ぼし、中原の覇者となりました。
![]() |
【魯迅】
![]() |
【蘭亭】
![]() |
【安昌古鎮】
![]() |
【紹興酒の瓶】
![]() |
【王義之】
![]() |
【小百花越劇団】
![]() |
【安昌古鎮 の下町】
![]() |
【市民の太極拳】
紹興県には中国AA AA級の観光地である柯岩鑒湖観光地のほか、国家級文化財保護地の印山越国王陵(越国の王様のお墓)、古繊道(昔、大きな船を接岸させるために、船に結んだ縄を引っ張る時に歩く水上の細長い石畳)などがあり、柯橋と安昌という二つの歴史文化の名鎮があります。また、周辺には魯迅故里(魯迅の旧居など)、大禹陵、周恩来祖居、蘭亭などの名勝があります。
柯岩鑒湖リゾート
柯岩鑒湖リゾートは紹興県都市部の南に位置し、面積110キロ平方メートル、2008年3月には省クラスの観光リゾート地に認定されました。敷地内には、風景名所の「鑒湖」、観光名所の「柯岩」と「大香林」、スポーツ施設の「鑒湖ゴルフ場」と「柯岩喬波屋内スキー場」、それと五つ星ホテルの「鑒湖大酒店」があります。
![]() |
【鑒湖 1】
![]() |
【柯岩雲骨】
![]() |
【大香林】
![]() |
【鑒湖大酒店】
![]() |
【鑒湖 2】
![]() |
【天工大仏と柯岩雲骨】
![]() |
【魯鎮の夜景】
![]() |
【喬波屋内スキー場】
平成21年7月6日には、紹興県顧問の黄文剛氏を団長とする代表団5名が菊川市を訪問され、双方が友好交流について前向きに協議・検討していく事を確認し、友好交流意向書を取り交わしました。
今後、交流の分野や方法を協議していきながら相互交流を進めていきたいと考えています。
【友好交流意向書を取り交す紹興県顧問の黄文剛氏と太田順一市長】
【訪問団の市内視察の様子(文化会館アエル)】
平成22年9月13日には、紹興県首席顧問の何加順氏を団長とする経済交流友好代表団の14名が菊川市を訪れ、交流訪問や市関連施設の視察等により菊川市への理解と交流を深めることができました。
【紹興県の何加順首席顧問に記念品の小笠凧を手渡す太田市長】 |
【堀之内幼稚園の園児約60人も中国国旗を振って歓迎しました】 |
平成22年10月には、静岡県が主催の「ふじのくに3776友好訪中事業」に参加し、公式訪問団として太田市長を団長とする菊川市友好訪問団9人が10月11日~15日にかけて訪中しました。そのなかで、13日~14日に以前から交流のある紹興県を訪れました。紹興県では、中国語の菊川市紹介パンフレットなどで関係者に菊川市の紹介や情報・意見交換を行い相互理解を深めました。2日目は、アジア最大規模の紡績品卸売市場である中国軽紡城や魯迅記念館を視察し、開発区の発展の様子や豊かな歴史・文化の一面に触れ、経済発展と名所旧跡の両面を併せ持つ紹興県への理解を深めることができました。
![]() |
【紹興県の何加順首席顧問を表敬訪問】
![]() |
【紹興県からの記念品】
![]() |
【行政センターのホールに飾られていた書道】
![]() |
【中国軽紡城の視察】
![]() |
【魯迅記念館 1】
![]() |
【魯迅記念館 3】
![]() |
【紹興県内の交通の様子】
![]() |
【記念品の焼雛を手渡す太田市長】
![]() |
【紹興県行政センターのホール】
![]() |
【行政センターのホールに飾られていた絵画】
![]() |
【中国軽紡城の様子】
![]() |
【魯迅記念館 2】
![]() |
【魯迅記念館 4】
![]() |
【紹興県のホテルでの熱烈歓迎】
よくある質問と回答
お問い合わせ
フィードバック
© Kikugawa City. All Rights Reserved.